「ストレスのせいです。」
何かあると大体こう言われてしまうことが多くないでしょうか。
かく言う私も、普段鍼灸治療をしていて
「このストレスの気血の停滞をなんとかしないと主訴の症状も取れにくいな」
とよく感じます。
私は針をする前に患者さんに毎回症状を尋ねますが、
ストレスが関与していると思われる時には必ず肝の経絡や、気を下げる針をうちます。
(ストレス強の人は気が上昇しています、いわゆる頭に血が上っている状態)
さてストレスが肝の経絡とどのように関わるのか、肝の経絡の大体の意味合いを知っておいて欲しいともいます。(知って針を受けると効きかたが変わる、と私は思っています)( •̀ω•́ )/
*以下「閃く経絡」より一部抜粋
東洋医学ではストレスに一番関係の深い経絡は肝とされています。
肝気は腹腔の全てにつながっているとされており、その腹腔の底部は骨盤の中の臓器(腸、膀胱、子宮、卵巣などが収まっています)に折り重なって包み込むように位置しています。
肝気はそのまま骨盤の中の臓器の周りをぐるっと循環していると考えられています。
つまりストレスがかかると骨盤内臓器の気や血の流れが悪くなるということにつながります。
またイライラ感のホルモンを1つ挙げるなら、それはヒスタミンである。
肝臓はヒスタミンを分解する主な臓器である。ヒスタミンは肝疾患で上昇する。ヒスタミンは病原体に対して体を過敏にする。主張を引き起こして白血球を引き寄せる。
ヒスタミンの特徴は痒みだ。掻けない痒みはイライラ感と欲求不満と同じことである。
感情を円滑に流れるようにする肝の能力はヒスタミンや他の関連物質を血液から除去する能力に左右される。それはヒスタミンとは限らないかもしれない。どういうことかというと
西洋医学では肝の中心的役割をヒスタミンにおくのだが中医学で言う肝の機能を説明する際は「ヒスタミン的概念」と言うべきなのかもしれない。
肝の経絡を正常化させることは感情を円滑にしイライラを抑えます。
肝の経絡に関係の深い骨盤の中の臓器(腸、膀胱、子宮、卵巣)を整えます。
気は血の指揮官であるため気が行くところに血は従います。
肝の気が滞ると血が巡りつらくなり、そこに停滞してしまい病の原因を作ります。
また肝臓は血液の塊のような臓器です。非常に血液と関係します。
過労やストレスが過ぎると生理の量が減ったりもやはり肝が関与しています。
私が大好きなツボですが、合谷+太衝の組み合わせ「四関穴」といい、
疏肝、解鬱、安神、定志の常用穴とされています。イライラやホルモンのバランスに即効効きます。
わたしも疲れた日の夜このツボにお灸をすえますが、体の中からじわ〜っと何か溶けていくみたいな感じがします。
さて、肝の経絡と経絡の大体の意味合いを理解いただけましたでしょうか。
本当にツボや経絡の説明って何年やっていても難しいです。( ᐪᐤᐪ )
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