初めて鍼灸院に来られる方はよく、「なんで鍼灸って体に効くんですか?」と質問されます。
毎週のように来られている患者さんも、もしかしたら今更聞きづらくて、うやむやにしているかもしれません。
かくいう私も、「どうやったらうまく伝えられるだろう?」と、聞かれるたびに、頑張って説明しようとしてます。
西洋医学と東洋医学の違いはなんでしょう?
たとえば、アレルギーを例に考えます。
鍼灸院では、もしアレルギーがあればアレルギーが出ないように、
一方西洋医学ではアレルギーを止めるように
治療をします。
症状を抑えるだけの治療でしたら症状が止まってもアレルギーを発する体の乱れは残っているはずです。
つまり、西洋医学は対処療法、東洋医学は根本治療ということになります。
頭痛などもそうです。痛み止めを飲み、症状自体が止まったからと、仕事に行ってまた無理をしてしまうと、頭痛の原因がなくなっているわけではないので今度は気分が悪くなって来たり、首や肩に強い痛みが出て来たり頭痛の周辺の症状はなかなか治まって来ません。
そのうちに今度頭痛が出た時にはその頻度、痛みの感覚、痛みの強さなどがだんだん強くなって来てしまいます。
西洋医学の治療は症状を抑える即効性は長けていますが、決して治しているわけではないのです。
一般の方は西洋医学も東洋医学も分けて考えたことなどなく、どちらも
痛いときいくところ、しんどい時いくところ、のような認識かもしれません。
西洋医学の治療は即効性があります。
東洋医学の治療では、その原因になっているところを体全体から考えてバランスをとりながら治していくので即効性にかけますが、その原因の大元を取り去ります。
一つ例え話を考えてみましょう。
ある家族があって、大黒柱の父親がギャンブルばかりで働かないので母親が代わりに働いて3人の子供を育てています。母親は、子育てと夜遅くまで働くのでもうくたくたです。3人の子供も勉強にだんだん遅れを取るようになります。

この家族を本当の意味で助けるのはどうしたらいいでしょうか?
単にお金を渡せばいいでしょうか?
お金があれば当座楽になるかもしれませんが、そんなお金はすぐそこを尽きてしまい、また元の木阿弥です。
ではどうしたらいいか?
お父さんに真面目に働いてもらうのがいいですね、
お父さんが働かない事情をよく考えて体の問題?、病気の問題?、考え方の問題?
よく見極めて適切に問題に取り掛かります。
お父さんが働けるようになることで父の役目をきちんと果たすことでお母さんも母の役目を十分果たすことができるようになります。もうお父さん役をすることはありません。
そうすると、お母さんは家もきちんと片付け、コンビニ弁当を子供に食べさせることもなく、子供の勉強もきちんと見てあげられます。
子供たちも、勉強についていけ、心身ともに健康になって来ました。
父は腰
母は肩
子は体のパーツ
お金は西洋医学の薬
適切に問題に取り掛かることは東洋医学の治療
と考えてください。
腰がきちんと体重を受け止めないと、体は代償行為で他の部分で体重を受け止め、首や肩などに負担がかかります。そのまま体を使い続けると今度は手に痺れがきたり、します。
患者さんが手の痺れで治療院に来た時にての痺れの元の元を探って治療しなければ本当に治ることはないということです。

気がついたら変な話になってしまいましたが・・・
ちゃんと伝わっているといいのですが。。。
西洋医学と東洋医学、どちらがいいとか悪いとかいうことではなく、このような違いがある、とご理解ください。
今度、鍼灸治療を受ける際は、あるいは、もし鍼灸に触れる機会がありましたら、一度、今日の話をふと思い出してみてくださいね。
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